トップページ > キチン酵素
キチン酵素とは…耐熱性キチン質分解酵素を含む混合発酵液肥の商品名です。
従来の有機肥料にはない多機能性を有する液体型肥料です。
キチン酵素は、好熱性微生物由来の耐熱性キチン質分解酵素や環状リポペプチドなどを含むことを特長とした有機液肥です。
植物本来の生体防御に関わる遺伝子群が発現することによって、さまざまな病因や環境ストレスに対して、副次的に植物が強くなることが弊社や大学研究機関などの研究で明らかになってきています。作物が強くなると、棚持ちが旨味に関わる抗酸化成分やアミノ酸を増量する傾向が確認されます。
尚、少なくとも30%程度の減化学肥料栽培条件下においても、生産量や品質も同等以上になりうることが明らかとなっています(平成26年度農林水産省生産環境総合対策事業により抜粋)。今後、減農薬・減化学肥料栽培のための救世主になることを期待しています。
[参考文献]
1、Appl Environ Microbiol 60,2911-2915(1994)
2、Appl Environ Microbiol 64,3397-3402(1998)
3、J Appl Gen Microbiol 54,149-158(2008)
対象作物:きゅうり
細根がほとんどない
細根が繁茂する
土壌中のセンチュウの匹数に変化がなくとも、細根が繁茂する傾向があるため、センチュウと共生している可能性があると想定されている。
同時に、1)A品率の向上、2)死に花がなくなる、3)キュウリがダブル、トリプルとなるなどの副次的な効果が現場で確認されている。
現代農業2013年10月号/2014年10月号より抜粋
対象作物:ナス
ナス半身萎凋病現場(一般)
好熱菌使用による回復事例※赤いラベルは病兆確認時に印をしたもの。
ナスの半身萎凋病になると、左上の写真のようになるが、キチン酵素を施用した現場では、右上の写真のように、ナスの収穫が可能となるばかりでなく、A級品の収穫まで可能となった。
現代農業2013年10月号より抜粋
一般的に、作物の棚もちが良くなる要因の一つとして、作物中の抗酸化成分とプロリンの量が関与していることが推察されています。プロリンは、旨味成分として知られているグルタミン酸から乾燥時に生成するアミノ酸です。
キチン酵素を使用した作物は、棚もちがよくなり、旨味の増加する傾向がありますが、実際に作物の機能成分を測定してみると、ビタミン類やポリフェノールなどの抗酸化成分が増加する傾向があります(グラフ参照)。
これらの成分は栄養学的にも意義がありますが、植物にとっては、環境ストレスに耐えるために必要な機能成分です。